ENSで公開された「ANYTIME」

MTBムービー「ANYTIME」のジャパンプレミア

8/17、18に野沢温泉で開催された「ENS第4戦」今回は初めての前夜イベントが開催され、Red Bull Media House と Anthill Filmsが共同制作したシマノプレゼンツMTBムービーのプレミア上映会が開催された。

会場となるRestaurant & Bar 寿命延前の「じょんのび広場」には、特設で大型のスクリーンが用意され、ENS参加者にはワンドリンクがサービスされた。
上映開始予定の19時には、それぞれ野沢温泉の外湯で汗を流し、宿や街中で夕食を済ませた参加者が続々と集まり、フルムービーとなる1時間の上映が開始。
おとなしく始まった上映だったが、要所の素晴らしい景色やライディング、クラッシュシーンでは感嘆や悲鳴の声が上がり、最後には拍手も起こるなど、ムービーを鑑賞したライダー、関係者共に楽しむことができ、みんな満足そうな笑みを浮かべながら明日のレースに向けて鋭気を養って宿へ戻っていった。

最新の撮影技術によって産み出された映像の臨場感と没入感はいままでのムービーを大きく凌いでおり、世界各地のフィールドを縦横無尽に走行する姿は「いつかこういうところで走ってみたい!」という欲望をかき立てる。
個人的な感想になるが、ムービー内でライディングする女性ライダー達のスキルの高さには驚きを隠せなかった。ライディングムービーがDVDで発表されなくなって10年あまり、こういう動画のコンテンツの発表を待ち望んでいたライダーも多かったと思うが、その間にもこんなスキルのライダーが多く誕生していたのかと思うと感慨深かった。

このムービーは、現在世界中の要所イベントでプレミア上映され、2024秋にREDBULL TVで一般公開されることが発表されているので、見逃した方はぜひチックして欲しい。
イベント終了時、参加者も運営メンバーもみな笑顔で楽しんだ

TRAIL BORNとの関連

先日シマノから発表された「TRAIL BORN」ファンドというグローバルなMTBプロジェクト。

今後10年間1000万ドルをトレイルプロジェクトの促進とトレイル保護団体を支援するという取り組みで、MTBの走行することができるトレイル造成を支援するファンドを発表しており、このムービーはその一環といえる。

世界的に大きく動き始めているMTBムーブメントの波が、日本でも起こることを期待させるプロジェクトといえる。

ENS第4戦 野沢温泉

前夜のMTBムービーの興奮も残しつつ、翌日のENSは、S1で大きな差を付けた幾田悠雅(輪娯館)が、全ステージを1位で制し、開幕から4連勝を飾った。11月の最終戦へ向け、自身が公言するENS全戦優勝の目標にまた1歩近づくこととなった。

総合成績でAAクラスに食い込んだのはAクラスで全日本選手権で7位に入り、直前までカナダで技術を磨いていた朝倉佑太(風魔プラス1)が全ステージ2位に入り、XCOで2022年に全日本を制し、今年も2位に入ったた平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)もそれに続く成績を挙げた。AAで2位となった清水一輝(BLAZE A TRAIL)は、S1で切り株にペダルをヒットするミスにより遅れてしまい、残りのステージで遅れを取り戻すことができず、悔しい顔を見せていた。

スリッピーなコンディションで、要所に木の根が露出し始めた難しい路面コンディションのため、転倒するライダーも多かったが、安定した走りをみせた幾田選手には賞賛が送られた。

さらに、表彰式直前に、シマノから、AA以外の1位選手にシューズの副賞と、シーズン3位までにネーム入りのシューズをプレゼントするというサプライズ発表もあり、11月の最終戦、富士見高原ステージでは熱い闘いが期待され野沢ステージの幕が閉じられた。

▼ENS次戦開催日時

日時:11/16-17
場所:富士見高原スキー場

問:ENS