シマノDEORE XT M8200も電動化

M8200シリーズも電動化を果たす

先日発表された新型XTRの性能と機能を踏襲した「DEORE XT」が発表された。XTRは最高峰のレーシングコンポーネントとして位置付けされており素材や軽さも追求しているが、XTはトレイルをガンガン乗り倒すエキスパートライダー向けとして十二分な性能を発揮し、XTRの電動化の発表からXTの発表を待ち望んでいたライダーが多かったはずだ。

使用されている素材や重量に関して最高のコンポーネンツを求めるのであれば、間違いなくXTRが最適だが、変速スピードやブレーキの効きに関して大きな違いを感じることは少ないだろう。

PRESS RELEASE



 シマノ MTB 電動ワイヤレス変速のラインアップを拡大

DEORE XT M8200シリーズを発表

1982年、まだメーカーがマウンテンバイクに関心を持っていない中、シマノはマウンテンバイク専用コンポーネンツ「DEORE XT」をリリース。DEORE XTは、信頼性の高い変速、堅牢なドライブトレイン、洗練されたブレーキシステムを今日まで多くのライダーに提供してきました。
今回発表の M8200シリーズは、シマノMTBコンポーネントのフラッグシップであるXTRの技術とデザインを受け継いだ、トレイルライドで直面する様々な状況に耐えうるタフな設計で、マウンテンバイクの可能性をさらに探求し続けます。

主な特徴

  • ワイヤレスDi2プラットフォーム – 高速かつ正確な変速を実現する新設計のDi2システム 
  • タフなドライブトレイン構造 – トレイルの衝撃に耐える設計で、ライダーに安心感を提供
  • 直感的なエルゴノミクス – 自然なフィット感と操作性、調整機能 
  • 思い通りのブレーキング – 幅広い温度環境で安定した性能を実現 
  • 高いカスタマイズ性 – 様々なスタイル、フィールド、パフォーマンスへの最適化が可能
XTR M9250リアディレーラーで導入された技術革新を継承し、DEORE XT M8250は新しいSHIMANO SHADOW ESテクノロジーを採用。ロープロファイルのウェッジ形状デザインにより、XTR同様、スタビライザー機構をディレーラー本体にシームレスに統合。トレイル上の障害物にヒットしても滑らかに受け流し、衝撃を回避します。
万が一衝撃を受けた場合でも、ディレーラーはその衝撃を吸収し、オートマチックインパクトリカバリーにより、瞬時に元の位置へと復帰します。
また、DEORE XT M8250ディレーラーは、XTRのカーボンケージとは異なり堅牢なアルミケージを採用していますが、性能に妥協はありません。

リアディレイラーの特徴

  • ロープロファイルウェッジデザイン: SHIMANO SHADOW ESテクノロジーを採用。前面の表面積を減らし、岩や木の根に引っかかるエッジを排除したウェッジ形状のデザイン 
  • オートマチックインパクトリカバリー: 障害物との衝突後、自動的にリアディレーラーをリセットし、パフォーマンスを維持
  •  屈強なデザイン: 広くしっかりとしたリンク構造と堅固なプーリーで、小さなゴミの侵入を最小限に抑え、耐久性を確保
  • 新しいチェーン安定化技術: デュアルスプリングデザインにより、チェーンのテンションが高まり、チェーンの保持が向上
  • バッテリー保護: 本体内に安全に収納されたバッテリーは、荒れたトレイルでの高い保持力と簡易な取り外しを両立

RD-M8250 – ワイヤレスリアディレーラー

- SHIMANO SHADOW ES テクノロジー
- 正確なワイヤレス変速
- スキッドプレート構造による堅牢な設計
- ソリッドプーリー構造
- 取り外して充電可能なオンボードバッテリー
- アルミケージ構造
- ロングケージ(RD-M8250 SGS):10-51Tカセット対応
- ミッドケージ(RD-M8250 GS):9-45Tカセット対応

CS-M8200-12 – カセットスプロケット

- 負荷がかかった状態でもスムーズな変速
- 12速 HYPERGLIDE+
- MICRO SPLINE
- 最適化された耐久性
- ロー側2枚のギア板はアルミ製/残り10枚はスチール製
- 歯数構成: 9-45T もしくは 10-51T

クランクセット

DEORE XT M8200 クランクセットは、 XTR M9200シリーズのデザインを踏襲し、剛性と重量のバランスを最適化しています。トレイル、エンデューロ、クロスカントリー(XC)ライディングに対応する1種類の構成で提供され、以下の特徴を備えています:176mmのQファクター、55mmのチェーンライン、ダイレクトマウントチェーンリング設計、標準の24mmスチールアクスル

FC-M8200 – トレイル/エンデューロ/XC Crank

- 剛性と重量の最適なバランス
- HOLLOWTECH II を採用
- Qファクター 176mm
- クランクアーム長: 160, 165, 170, 175mm
- チェーンリング: 28T-36T
- チェーンライン: 55mm
SHIMANO RAPID ESを搭載したシフトスイッチは、長年の機械式変速の開発で培われた確かな操作感を提供し、XTR M9200の性能を継承しています。新しいスイッチは取付位置が広範囲で、ボタンの機能を変更可能であるため、ライダー好みの操作環境に細かくカスタマイズすることができます。

SW-M8250-R/IR – Di2 シフトスイッチ

- SHIMANO RAPID ES テクノロジー
- 正確なワイヤレス変速
- シフト時の明確なクリック感
- 複数の変速モード搭載:通常のシングルクリックでの変速に加え、長押しでの多段変速、1回のストロークで2段変速が設定可能
- パドル(ボタンの向き)を調整可能
- 様々な機能が割り当てられる3つ目のスイッチボタン
- I-SPEC EV仕様とクランプバンド仕様を用意
DOERE XT M8200 強力かつ信頼性の高いブレーキ性能を提供。スタイルやニーズに応じ、2種類のブレーキ構成を用意しています。

DEORE XT ブレーキレバー

DEORE XT M8200 シリーズのブレーキレバーはシマノ独自のERGO FLOWテクノロジーを搭載し、XTR M9200と同じピボット位置を採用することで、より自然なブレーキング動作を実現しています。
さらに、再設計されたSERVOWAVEトラックにより、スムーズかつ素早いパワー伝達が可能となり、アップデートされたキャリパーデザインと組み合わせることで、温度変化に左右されない安定した制動力を提供します。

DEORE XTブレーキは、XTRで導入された新配合の低粘度ミネラルオイルを使用しており、広い温度範囲で安定した流動性を保ちます。このオイルとシステム設計の組み合わせにより、ピストンの動きが安定し、滑らかで一貫したブレーキモジュレーションが可能になります。

BL-M8220 – ブレーキレバー

- ERGO FLOW テクノロジー
- スムーズでコントローラブルなSERVO WAVE
- 低粘度ミネラルオイルを使用し、幅広い気温に対応
- 指の自然な角度に合う、ピボットポイント
- 新しいリーチアジャスト機構を搭載
- I-SPEC EVに対応
- 耐久性の高いアルミ製レバーを採用

BR-M8220 – エンデューロ/トレイル向けブレーキキャリパー

- 対向4ピストン
- 低振動音のフィン付きパッド
- 低粘度ミネラルオイル対応
- 安定した復元スピードのピストンリング
- 高剛性の2ピース構造

BR-M8200 – XC向けブレーキキャリパー – ポストマウント

- 軽量な 2ピストン
- 低粘度ミネラルオイル対応
- ポストマウント

BR-MT805 – XC向けブレーキキャリパー – フラットマウント

- 軽量な 2ピストン
- 低粘度ミネラルオイル対応
- フラットマウント
WH-M8200アルミホイールはエンデューロやクロスカントリー(XC)ライディングに十分対応できる軽量かつ高耐久な設計です。29インチと27.5インチの両サイズをラインアップ。ハブ設計も改良されており、メンテナンスが容易で高いシーリング性能を誇ります。

WH-M8200 – 万能アルミホイール

- 耐久性の高い 27.5インチと 29インチのアルミ製チューブレスリム
- 内幅30㎜のアルミ製フックドリム
- ステンレス製Jベンドスポーク 28H
- エンゲージメント角度 3.5度
- MICRO SPLINE
- センターロックディスクブレーキ

HB-M8210-B & FH-M8210-B ハブ

M8210ハブは メンテナンスを容易にし、性能を向上させるためにベアリングとシールが更新されています。シールは転がり抵抗を減らしながら、水やゴミの侵入を防ぐよう設計。長期間にわたるメンテナンスの容易さを提供します。
3.5度のエンゲージメント角度、コースティング中の回転抵抗を低減、そして軽量構造を特徴とする改良されたダイレクトエンゲージメントフリーハブデザインを提供します。

問:シマノ