GIANT2026 新型XCモデルを発表

ANTHEM Advanced SLがフルモデルチェンジ
GIANTが誇るフルサスXCのフラッグシップモデル「Anthem Advanced SL」と、派生モデルとなる「Anthem X Advanced SL」が全く新しく生まれ変わった。アラン・ハザリー選手のXCO世界選手権連覇を後押ししたモデルで、120mmのストロークをもちながら新しい「FlexPoint Pro」サスペンションシステムなどによって大幅な軽量化が図られ、さらに戦闘力が向上している。「Anthem X Advanced SL」はサスペンションストロークを10mm延長した130mm。ダウンチューブに内蔵ストレージを設け、XCレーシングモデルの遺伝子をもったトレイル・アドベンチャーモデルとなっている。
また、バイクにあわせて開発されたXCホイール、ステム一体型カーボンバー、ドロッパーポストも同時に発売される。
PRESS RELEASE
GIANT 2026 新型XCバイク「Anthem Advanced SL」
および 派生モデル「Anthem X Advanced SL」を発売
株式会社ジャイアントは11月中旬より、MTB世界選手権男子エリートXCO(クロスカントリー・オリンピック)においてアラン・ハザリー選手の連覇に貢献した新型XCバイク「Anthem Advanced SL」と、派生モデル「Anthem X Advanced SL」を発売いたします。
「Anthem Advanced SL」は、ハザリー選手の世界選連覇のために誕生したレーシングバイクです。設計を一新した「FlexPoint Pro」サスペンションシステムなどによって、大幅な軽量化を達成しながら、120mmストロークの全域に渡って滑らかな動作と非凡な効率性を実現。その性能は世界最高峰のレースシーンで証明され、「世界選手権連覇のために、私がまさに必要としていたバイク」とハザリー選手も太鼓判を押しています。
「Anthem X Advanced SL」は、XCモデルと共通のフレームに、ストロークが10mm長いサスフォークやダウンチューブの内蔵ストレージを採用。速さと楽しさが同居する、シングルトラック最速の派生モデルです。
また、新型Anthemシリーズにあわせて開発されたXCホイール、ステム一体型ハンドルバー、ドロッパーシートポストも今回同時発売いたします。
ANTHEM ADVANCED SL 0
現代のXCレースで勝利するための、圧倒的なスピードとコントロール性
新型「Anthem Advanced SL」は、ライダーからの入力を推進力へと変換する際の効率を最大化する総合的なアプローチ「Low-Latency Speed(瞬速レスポンス)」コンセプトに基づき開発されました。 最上級グレードの「Advanced SL」カーボンを用いたフレーム、新開発の「FlexPoint Pro」サスペンションシステム、ジオメトリ調整を可能にする「Flip Chip」システム、そしてフレーム性能を余すことなく引き出す新型のホイールとステム一体型ハンドルバー。この次世代XCレーサーを構成するあらゆる要素は、最上のパワー伝達効率と、現実世界でも測定可能な噓偽りのない走行性能向上のために設計されています。

ADVANCED SL COMPOSITE
Advanced SLグレードのカーボンフレームは、GIANTの自社工場にてカーボン原糸から製造されており、最先端の設計と製造手法の数々が取り入れられています。カーボンシート一枚一枚を大きくすることで接合箇所を減らす「Continuous Fiber Technology」は、軽量化と高強度化を同時に実現します。

FLEXPOINT PRO SUSPENSION
今日のXCバイクに求められる効率性、コントロール性、俊敏なハンドリングを実現するために開発された超軽量サスペンションシステム。120mmストロークのリンク駆動シングルピボットシステムは、トップチューブ下に収められており、Advanced SLカーボン製スイングアームや、Advanced Forged Composite製の上側ロッカーアームと組み合わせることで、極限まで軽量化を図っています。
また、リアショック本体をトップチューブ下へと移動したことにより、フロントトライアングルの内側にボトルを2本搭載することが可能に。継続的な補給が必要となるXCマラソンや、長距離トレイルライドでの使い勝手が向上しました。

ADJUSTABLE GEOMETRY
「Flip Chip」システムは、好みやコースに合わせて、HiとLowの2つのセッティングから選ぶことができます。「Hi」セッティングではヘッド角とシート角が立ち、BBハイトがわずかに高くなるため、曲がりくねったテクニカルなセクションに適した、シャープでアグレッシブなハンドリングになります。「Low」セッティングでは、ヘッド角とシート角が0.5°ずつ寝て、BBハイトがわずかに下がるため、スピード域が高いダウンヒルに適した安定性重視のハンドリングになります。


ANTHEM X ADVANCED SL
速さと楽しさが同居する、シングルトラック最速バイク
シングルトラック最速をコンセプトに開発された「Anthem X Advanced SL」は、XCバイクとトレイルバイクの境界線を曖昧なものにします。超軽量カーボンフレームはXCモデルとほぼ共通で、ストローク全域で滑らかな動作を実現した「FlexPoint Pro」サスペンションシステムや、ジオメトリ調整機構「Flip Chip」を搭載。Xだけの仕様として、ダウンチューブに内蔵ストレージを設けており、携帯工具やパンク修理キットなどの携行品を収納することができます。
完成車ではXCモデルよりも10mm長い130mmトラベルのフロントフォークを組み合わせており、速さと楽しさが同居するバーサタイルなバイクが完成しました。

新型ANTHEMシリーズのフレーム性能を引き出すGEAR
XCR / XCA WHEELSYSTEM

新しい「XCR (カーボンリム)」「XCA (アルミリム)」 ホイールシステムは、新型Anthemシリーズのフレーム性能を余すことなく引き出すべく同時開発されました。
リアハブには、面ラチェット方式を進化させた新しい機構を採用。フリーボディ本体とラチェットリングが噛み合うスプラインに10°の角度をつけた「ヘリカル・ベベル・ラチェットドライブシステム」が、効率的かつ安定したパワー伝達を実現すると共に各パーツへの負荷を軽減。120Tのヘリカルラチェットはわずか3°の噛み合い角により、瞬発的なレスポンスと精密なトラクションコントロールを可能にします。
リムにはWide Guardテクノロジーによる画期的な断面形状を採用。サイドウォールの厚みを片側5mmとして強度を高め、丸みを帯びたエッジ形状とすることでリム破損やリム打ちパンクのリスクを軽減。内幅30mmのフックレス断面による大きなエアボリュームと合わせて、タイヤの空気圧を下げることができるため、より高いグリップを稼ぎ出すことができます。
カーボンリム仕様の「XCR WheelSystem」はスポークもカーボン製。6本の太いカーボン繊維束から成型され、4本のカーボン繊維束からなる標準的なスポークに対して、軽量性を維持しながら、最大3倍もの耐衝撃性を実現しています。その優位性は世界選手権の大舞台でも証明されており、鋭いレスポンスと正確なパワー伝達、安定したコントロール性、卓越した強度がハザリー選手の2連覇に貢献しました。
アルミリム仕様の「XCA WheelSystem」は、XCRと同じラチェット機構のリアハブや、カーボンと共通の断面形状を持つアルミリム、品質に定評のあるSapim Lazerスポークを採用。レースのみならず、日々のハードなトレーニングにも気兼ねなく使うことのできる、タフなホイールに仕上がっています。

CONTACT SLR / SL XC INTEGRATED HANDLEBAR


新型Anthemシリーズと共に開発されたステム一体型ハンドルバーは、これまでのステム/ハンドル別体コックピットよりも軽量で振動吸収性が向上。精密に設計されたジオメトリは、テクニカルなXCコースやトレイルにおいて正確かつ安定したハンドリングとライダーの疲労軽減に貢献します。また、ブレーキホースや各ケーブルの内装に対応し、新型Anthemシリーズとの組み合わせにおいては、ステム及びヘッドセットを経てスムーズにフレーム内へとケーブル類を通すことができます。
フルカーボン製の「SLR」は、カーボンシートを大きくし接着による継ぎ目をなくした「ワンピース構造」により、剛性を最大化しながら卓越した軽量性を実現。
「Anthem Advanced SL 0」「Anthem X Advanced SL 1」およびフレームセットにスペックされます。「Anthem Advanced SL 3」「Anthem X Advanced SL 3」には、アルミ製の「SL」がスペックされます。
※ギア単体での販売はカーボン製の「SLR」のみとなります。
CONTACT SWITCH SL SEATPOST
バイクの軽量化に余念の無いXCライダーやグラベルライダーのために生まれた、わずか360g*のドロッパーシートポスト。フルアップ(最も伸びた状態)とフルダウン(最も短い状態)の2ポジションに絞ったシンプルで信頼性の高い設計と、軽量かつメンテナンス性に優れたメカニカルスプリング方式を採用。ドロッパーポストの課題だった重量増をスマートに解決すると同時に、非常に高いコストパフォーマンスも実現しました。完成車では「Anthem Advanced SL 0」にスペックされます。
*340mm(トラベル110mm)サイズ

問:ジャイアント

