MAGURA ブレーキにハイエンドモデルが追加
ハイエンドモデル「GUSTAV PRO」の予約を開始
創業者の名を冠し、新機構を採用した新型のE-バイク・グラビティー系ハイエンドディスクブレーキ「GUSTAV PRO」の国内発売が決定。すでに予約を開始している。
9月現在で入荷時期は未定となるが、2024年12月末から2025年1月を目処に調整を進めているといい、ファーストロットは争奪戦となりそうだ。
GUSTAVはMTBディスクブレーキの黎明期より高品質ディスクブレーキの代名詞ともいえ、確かなストッピングパワーとレバータッチ、コントロールのしやすさに定評があり、従来のMTシリーズにもその性能は継承されており、カスタムパーツとしての需要も多く、このモデルにも期待が集まっている。
ブレーキに高負荷のかかるE-MTB向けに開発されたブレーキという位置づけとなるが、軽量に作られているのでグラビティー系にも十二分に対応。メンテナンス時における作業を軽減させる新機構や、熱だれしにくいオイル容量のアップなど、細部まで高負荷に対応した設計となっている。
ディスクローターも専用品となり、従来より厚みを増した2.5mm厚で203mm,180mm径のMDR-S 6穴ローターが用意されている。
GUSTAV PRO
従来モデルからの強化点
・ピストン径の拡大(マスターピストン径12mm・キャリパーピストン径19mm)
作動時の油圧をより低くし各部品への負担を減らす。オイル量を増やす事によりブレーキ熱による影響を少なくする
・リザーバータンク容量拡大によるオイル量の増加
熱による影響を低くし、エア噛みによるトラブルを減らす
・ディスクローター厚拡大(2mmから2.5mm)による熱容量の増加
熱によるローターのゆがみを減らし、高いブレーキ負荷下での性能低下を防ぐ
・ブレーキパッド厚みの拡大による性能安定化と交換サイクルの長期化
本体側への熱の影響を減らすと同時に交換サイクルを2倍にして摩耗によるブレーキ性能低下の機会を少なくする
新機構
・EASY LINKオイルライン接続
マスターとオイルライン(ホース)の接続に従来のトップピースとオリーブを使用せず、サークリップを取り外すだけでホースを脱着できる新機構。新品セットはマスターとホースが外れた状態で出荷され、ホース側をマスターに差し込んでレバーを一度引く事で初めてオイルの開通が行われる。これにより内装タイプのフレームに取り付けを行う際もオイルの飛散がなく、従来に比べてごく短い時間で作業を終えることが可能となっている。またオリーブをカシメる必要がないので、作業者の締結トルクの違いによる性能差が発生せず、誰が作業を行っても所定の同じ性能を発揮させることができる。ホースをカットして短くする場合は、セットに添付されるネジ止めタイプのフィッティングに変更する必要があるが、接続後のエア抜き作業をせずに使用することができる。
・キャリパー側のブリードバルブ新設
キャリパー側のエア抜き穴には、新設計のブリードバルブ式のボルトが採用され、キットの注射器の先端を直接差し込んでエア抜き作業をすることが可能なので、従来のエア抜きアダプタは必要ない
SPEC
¥48,400(片側)、¥8,690 (MDR-S 6穴ローター)
・カーボテクチャー製マスターボディ(左右共通)
・12mm径マスターピストン
・PROアルミレバーブレード
・ツールレスリーチアジャスト
・シフトミックス統合タイプクランプ
・EASY LINKオイルライン接続(マスター側)
・鍛造モノブロックアルミ4ピストンキャリパー(ピストン径19mm)
・MagnetiXchangeマグネット付キャリパーピストン
・ローテータブルバンジョーフィッティング(キャリパー側)
・専用「13.S」各ピストン独立式4枚パッド付属
・カラー:黒、グレー(ツートーンカラー)
・重量:348g(片側・ローター含まず)
・用途:E-MTB・ダウンヒル・エンデューロ
※セットは共通で前後左右どちらにも使用可能