井本はじめの SANTACRUZ V10.8

2024全日本DHチャンピオンの選んだバイク＆パーツ

7月21日に岐阜県群上市白鳥町のウイングヒルズ白鳥リゾートで開催された第37回全日本選手権で自身4度目となる全日本選手権優勝を飾った井本はじめ選手のバイクを紹介する。

ワールドカップに参戦している九島勇気選手と同様のSANTACRUZ V10.8のフレームだが、フロントサスペンション、コンポーネント等は全く異なったパーツをセレクトし、井本選手ならではのバイクに仕上げられている。

今期はあまり乗り込むことができず、セッティングにも悩んでいたというが、全日本直前に集中的に乗り込んだことで、自分に一番しっくりとくるセッティングを見つけることができ、戦略的なライディングを行うことによって勝利を勝ち取ることができたという。

井本選手のレースレポートはこちらから。

使用機材

■ SANTA CRUZ V10.8 FRAME

身長178cmで、フレームサイズはMサイズ。アジャスタブルヘッドやリアシャフトのフリップチップによって自分好みのジオメトリーに調整することができる。現在はアジャスタブルヘッドでリーチを伸ばし、リアもLONGにしている

■ ROCKSHOX BOXXER ULTIMATE

38mmシャーシで剛性も向上。DH用にチューニングされた熟成のCHARGER 3 ダンパーを採用し、ショック吸収性と動きの質を向上させている

■ TRUVATIV HANDLE & DESCENDANT DIRECT STEM

ハンドルとステムは同じブランドで揃えている。ハンドル幅は自分の乗り方と体格、バイクサイズを考慮し、現在は770mmで使用している

■ SRAM X01 DH

クランク長は165mm、スプロケットは34T。リアカセットもDHの7S仕様で軽量化を図っている。チェーンデバイスには信頼性に優れたMRP SXGをチョイス

■ CRANKBROTHERS MALLET DH

自身が気に入って長く使用しているクランクブラザースのペダル。嵌まってもある程度動かせるので、細かいコントロールが可能。また、一度ペダルに足をのせて後方に引いても嵌めることができるのが利点。抜群の泥捌け性もある

■ SRAM MAVEN ULTIMATE

異径の4ポッドピストンを採用し、圧倒的なストッピングパワーの最新ブレーキを採用。さらにフロントに220mmローターを採用して効きを最大限に向上させている。ただし効き過ぎることもあって、オーガニックパットや、ローターを小径化することもできるのもこのブレーキを使用するメリットだという。このあたりはコースや天候などによって使い分けている

■ MAXXIS ASSEGAI

ドライはもちろんちょっと滑りやすい路面でもしっかりとグリップ力を発揮するDHの定番タイヤ。絶対的な安心感を得ることができる

■ RESERVE DH WHEEL

ワールドカップDHの過酷な環境で開発され、サンタクルズ・シンジケートチームを勝利に導いたホイールセット。ハードなコースでもビクともしない剛性がありながら、重量が抑えられている

■ SDG I-BEAM SEATPOST

軽量なI-BEAMサドルによって、バイク上部の重量を減らし、重心を低く設定している

HAJIME’S BIKE SPEC

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