最近気になった「ブレーキレバー」
こだわりの詰まった専用設計
長野県でトレイルツアーガイドを営み、多くのトレイルビルドにも参加するTRAIL CUTTERの代表、名取氏がこだわり抜いて製作したブレーキレバー。2年間に渡って試行錯誤を繰り返し、大阪のトライアルパーツを中心に扱うSLICの協力で生産される純国産パーツ。とくにハイエンドのMT-7用ではなく、MT-5用というのもこだわりが感じられる。 僕自身もDHバイクではMAGURA MT-5を使用している。理由は効きとコストパフォーマンスだ。確かに最高峰モデルのMT-7はカッコよく、よりカッチリとした握り心地があるイメージだが、日常的に使用するのならMT-5で十分と思えたからだ。たしかコロナ前から使い始め、いま装着されているので2セット目。2回ほど立木にぶつかったり、派手な店頭でブラケットやレバーが破損することがあったが、すぐに交換して乗り続けられたのは、優れたコストパフォーマンスのおかげでもある。とくに無茶して転倒の多い自分としては、ベストな選択だったと納得しているが、若干の不満点もあった。 標準は2フィンガーレバーが装着されていて、オプションで1フィンガーが用意されているが、1フォンガーで握って、もっと”しっくり”とくるレバーの形状があるのではという点と、リーチアジャストが簡単にできない点。もちろんMT-7には自分でセッティングが可能なオプションレバーや、ツールなしでアジャスト可能な機能が用意されていて、ちょっとうらやましかったのは否めない。 そんなときにショップでトレイルカッターレバーの噂を聞き、実物を見せていただいたが、グリーンシーズン終盤であり、握ったフィーリングもわからなかったのだが、先日やっと装着されたバイクに触れることができ、実際に試乗することができた。 指を掛けた感じでは、レバーが少しスリムになったことで指の掛かりが良く、指部分のエンボス加工によって滑りにくい印象。また、レバーの剛性もアップしているせいか、カッチリとしたフィーリングで、コレに交換したら、いままでの自分のモヤっとした部分は解消できるなと感じた。 さらに4月にはアジャストボルトが発売される。MT-5系のレバーは、もともとT25ツールを使用しなければアジャスト調整をできなかったが、このボルトを使用することで、簡単に調整することができるようになった。このあたりは使用してわかるちょっと不便なところで、欲しいと感じていたライダーも多かったはず。 それぞれレバーカラー4色、アジャストボルトカラー5色を組み合わせて購入することで、計20パターンの組み合わせができ、ちょっとしたドレスアップパーツとしても楽しめる。 こういった、ちょっと不満に感じる部分を解消するスモールパーツ。ライディング中一番繊細に触れる部分だけあって、交換して後悔しないパーツだといえる。 唯一の注意点として、レバーの交換は、本体が樹脂製なので、安易にたたくと破損する恐れもあるので、メンテナンス用専用工具のあるショップで行うことをオススメする。
SPEC
価格:\11,000(レバー本体片側)、\2,200(アジャストボルト)
・対応ブレーキ:MAGURA MT-5、MT-4、MT TRAIL SPORTS ・レバーカラー:ブラック、シルバー、スレート、ミッドナイト ・リーチアジャストボルトカラー:ブラック、ゴールド、シルバー、レッド、ブルー
問合わせ:トレイルカッター