SYNDICATE TEAM & 九島勇気選手のV10.8
シンジケートDHチームの使用バイクをチェック
2月下旬に来日したSANTACRUZ SYNDICATE TEAM。第8世代としてモデルチェンジを図ったV10のローリー・グリーンランド、ニナ・ホフマのバイクに使用されているパーツをチェック。このままワールドカップに持ち込むかは未定だが、現時点での彼らのバイクスペックを簡単に紹介。 さらに現在ニュージーランドでトレーニングする九島勇気選手からのファーストインプレッションもお届けする。
V10ジェネレーション8、大きな3つの変更点
HEAD リーチアジャストヘッドの採用で、±8mmリーチを変更可能。 LOWER LINK FLIP CHIP リンク部分のフリップチップの位置を変更することで、BBハイト、ヘッドアングルをコースに最適化することが可能 REAR AXLE FLIP CHIP リアエンドのフリップチップで±5mmのリヤセンター長を変更可能。
LAURIE’S BIKE
前後FOXサスペンションにシマノパーツ。駆動系はセイントを使用しているが、O-CHAINスパイダーを使用し、キックバックを解消し、ブレーキング時にもサスペンションをしっかりと動かすことでリヤの路面追従性を向上させている。ブレーキはXTRを採用。 そのほかハンドルはONE、サドルとポストはBURGTEC。リザーブホイールはリアにDH、フロントに30を採用。フロントはフレキシビリティーを求めた結果だという。 ペダルはクランクブラザースを使用するなど、主要はチームスポンサーのパーツで組まれているが、各部は細かいこだわりを見ることができた。
NINA’S BIKE
基本的にローリーのバイクとパーツ構成に大きな違いはないが、カスタムペイントが施されたフレームや、ブレーキにセイントを採用している。チェーンデバイスの簡略化や、前後スルーシャフト、各部にチタンらしきボルトを採用するなど、細部パーツのチョイスが異なる点は興味深かった。
YUKI’S BIKE
昨年2度目の全日本チャンピオンに輝いた九島勇気選手は引き続きSANTACRUZ V10でワールドカップのヨーロッパラウンドにに参戦する。 2月下旬の時点で組み上がったばかりでまだ乗っていないというバイクは、前後FOXサスペンションにリザーブホイール、コンポーネントはセイント。サドル周りはSDG、ハンドルにはRENTHAL。タイヤは日本未導入のVEEタイヤを使用している。 SHORT IMPRESSION
バイクのサイズは昨年までのV10.7のLサイズからV10.8ではMに変更。昨年よりジオメトリーが変更されているので、このサイズを選びました。 ヘッドセッドのカップを入れ替えることでリーチが3段階に調整ができるのですが、現在はロングで乗っています。Mサイズのロングセッティングが昨年まで乗っていたV10.7のLとリーチは同じになるので、違和感なく乗ることができています。 また、昨年よりヘッド角が寝たことによってホイールベースは長くなったので、乗った感じは少し大きく感じました。 ただ、リンクの形状などに大きな変更はないため、違和感なく乗り換えることができています。 まだ、あまり乗り込めていないのですが、ハイスピードセクションやラフな路面での追従感と安定感も増し、よりレースに強いバイクになっているように感じられます。 ステムは昨年までの50mmから今回45mmに変更。取り回しも良く、フィーリングも良い感じです。リアセンターも現在ロングで乗っていますが、ミドルも今後試す予定です。 「今シーズンは昨年に引き続きオーストラリアを拠点とするUCIチームのTEAM HIGH COUNTRYに所属してワールドカップのヨーロッパラウンドに全戦出場予定なので、応援お願いします」 とのこと、まだ乗り始めたばかりということなので、さらに詳しいインプレッションは、後日お伝えする予定。
問合わせ:ウインクレル