高橋大喜のROCKY MOUNTAIN SLAYER

ふじてんをはじめ、多くのトレイルビルドを手がける

日本におけるフリーライド界の第一人者ともいえる高橋大喜さんは、クランクワークスのスロープスタイルや、現地のフリーライドライダーとも深い交流がある。ダウンヒル選手時代から毎年カナダ・ウィスラーに通い詰め、本場のパークやMTBを取り巻く環境に強く憧れを抱き、こんな環境が日本にもあったらと、トレイルビルドやライディングスクールをしている中で、現在の仕事の中心となっているのが「ふじてん」のコース監修・管理をはじめ、静岡県沼津市のDK FREERIDE MTBパークや数多くのトレイル造成やMTBスクール、インストラクターの養成なども手がけ、日本のマウンテンバイク界の発展のために活躍する重要な一人といえる。

今回は海外のトレンドにも敏感で、要所にこだわりの詰まったパーツチョイスを行った「ROCKY MOUNTAIN SLAYER CARBON」のDAIKI仕様を紹介する

使用機材

■ ROCKY MOUNTAIN SLAYER

昨年モデルチェンジされた前後180mmストローク&マレット仕様のフリーライドモデル。簡単にジオメトリーを変更可能なRIDE-4システムを搭載し、コースのプロファイルごとに細かいセッティングに対応できる。180mmという長いストロークであるにもかかわらず、登坂でも重さをあまり感じることはなく、淡々としたトレイルへの上りなどは全く苦になることはない。
身長166cmで、フレームサイズはMDサイズ。フロントサスペンションはダブルクラウンフォークを装着可能な剛性があり、ダウンヒルコースにも十分に対応することができる。

■ FOX RACING SHOX 38 FACTORY & FLORT X2

剛性と重量のバランスがよく、動きの質感を自分好みにセッティングできる。こういうトレイルならどうセッティングすればよいかなど、長い間FOXを使用している経験値から迷わずセットアップでき、トラブルが少ない。

■ MAGURA MT7 BRAKESET & HC-3 LEVER

絶対的なストッピングパワーとコントロール性、さらに自分にべストなレバー形状にセッティングでき、微妙なブレーキコントロールを可能としている。

■ RENTHAL FATBAR 35 GOLD & APEX 35 STEM

定評のある剛性やハンドル形状など、長くラインナップするベストセラーハンドル。ステムと合わせて使用することで、統一性と一貫した剛性を感じることができる。35mmクランプで剛性がアップしながら軽量化。ハードなライディングが多く、万が一のクラッシュでも安心なアルミモデルを使用している。ハンドル幅は、ジャンプ時のインバートなどのアクションがしやすいように730mmにカットしている。

■ CHOROMAG SQUAREWAVE GRIP

自分の手になじみ、握りやすい太さとブロックパターン。バイクとのコンタクトポイントとして重要な部分なので、一番しっくりとするモノを選んだ

■ SDG BELAIR SENSUS & TELLIS DROPER POST

サドルはフリーライドライダーの第一人者CAM ZINKのブランドとSDGのコラボモデル。ドロッパーポストはがたつきが少なく、コストパフォーマンスに優れたSDGを使用する

■ AENOMALY SWICHGRADE

サドルの角度をワンタッチで変更できるアイテム。上りの際に前側を下げることで、シッティング時に抜群のポジションで登坂することができ、使い慣れたら手放せないパーツ

■ MAXXIS ASSEGAI

絶対的な安心感のあるグリップ力。下りで安心することができ、耐パンク性も向上している

■ STAN’S FLOW MK4 RIM

左右非対称形状に進化し、左右のスポークテンションが最適化。内幅30mmで最大2.6幅までのタイヤに対応。耐久性も高い

■ ONYX VESPER HUB

クラッチ式で無く低フリクションで転がりがいいので、ほとんど失速感を感じることがない。独自のクラッチシステムで掛かりがよく、低速での細かい速度調整もラクに行うことができる。

■ 5DEV CRUNK & CHAINRING

現在155mmというショートクランクを使用。短いことでコーナーの切り返しなどは抜群にしやすくなった。上りではサドルポジションにもよるが、真下に踏み込む感覚があり、踏みやすくクルクルと回すことでラクに登ることができるという。また、剛性が非鋤に高く足下がしっかりしているので安心してビッグジャンプにアタックできる。チェーンリングはアルマイトカラー。ブラックのステルスフレームなので、ハブやFOXロゴと合わせオレンジアルマイトを選んでいる。現在32Tを使用しているが、30Tへの変更も考慮している。

■ CHOROMAG DAGGA PEDAL

フラットシューズとの相性がよく、ピンの配置や剛性も抜群。圧倒的な安心感があるばかりでなく、クリス・コバリックのシグネチャーペダルということもあり愛用。食いつきがよすぎるきらいもあり、万人に薦めることはできないという。

■ SHIMANO XT RD

ハードなライディングや転倒で破損してしまうことも考慮して、コストパフォーマンスに優れたXTのドライブトレインをチョイス。トレイルの上りにも対応するカセットを使用している。

■RIDE-4セッティング

POS3がロッキーマウンテンのニュートラルポジション。さまざまなポジションを試してみたが、現在はPOS2がしっくりときている。POS1だとサスペンションが入りすぎ、POS4だとプログレッシブ感が高い感じを受けるという。

※自分にベストなセットを見つけ出すという意味で、走行するシチュエーションやサスペンションのセッティング、ライディングスタイルによって変更してみることでもっと乗りやすくなる可能性も大きいので、コレが正解というより、高橋大喜さんが乗る上で、しっくりきているという意味だ。

DAIKI’S BIKE SPEC

FRAME MATERIALSMOOTHWALL™ Carbon 180mm Travel RIDE-4™ Adjustable Geometry
SIZESM(マレット)
REAR SHOCKFox Float X2 Factory 230x65mm
FORKFox 38 Float Factory 180mm
CRANKARMS5DEV R-SPEC 155mm
CHAINRINGS5DEV CLASSIC 32T
B/B
PEDALSCHOROMAG DAGGA
CHAIN
CHAINGUIDEONEUP BUSH
FRONT D
REAR DShimano Deore XT 12S
SHIFTERSShimano Deore XT 12S
BRAKE CALIPERSMAGURA MT-7
FRONT BRAKE ROTORMAGURA Centerlock 203mm
REAR BRAKE ROTORMAGURA Centerlock 203mm
BRAKE LEVERSMAGURA MT-7 + HC-3 Lever
HEADSETFSA ZS56|66 Reach Adjust| 0mm Cups Installed +/- 5mm Cups Included
HANDLEBARRENTHAL FATBAR 35 GOLD 730mm Width、40mm Rise、7° Backsweep 、5° Upsweep、35 Clamp
STEMRENTHAL APEX 35 6° Rise 33mm 
SEATPOSTSDG TELLUS DROPPER 30.9mm
GRIPSCHOROMAG SQUAREWAVE
SADDLESDG RADER SENSUS
FRONT HUBONYX Vesper 15×110mm
REAR HUBONYX Vesper 12×148mm
RIMSSTAN’S FLOW MK4
FRONT TIREMaxxis Assegai 2.5 WT EXO Tubeless Ready 
REAR TIREMaxxis Assegai 2.5 WT EXO Tubeless Ready 

問:DAIKI FREELIDEエイアンドエフふじてん