参加者以外も楽しんだ Red Bull Downtime
何度でもコースに挑戦できるダウンヒルレース
今年で3回目を迎える「Red Bull Downtime」が、ゲレンデのシーズンオフ直前の11/3に開催された。
Downtimeとは、カナダ発祥のレッドブルオリジナルダウンヒルイベントで、時間内であれば何度でもタイム計測ができ、失敗を恐れずに何度もチャレンジ可能な新しいダウンヒルフォーマットのレースだ。
今年はゲストとして、来日経験も豊富でDOWNTIME3連続出場のブルック・マクドナルドと、UCI世界選手権3連覇を達成し、今回が初来日となるロイック・ブルーニーという現役レジェンドライダーの参戦もあって、参加者のモチベーションは非常に高かった。
前日に激しく降った雨にもかかわらず、晴天となったが、気温はあまり上がることがなく、ドライコンディションまでは回復しないという難しいコースコンディションのなか、競技開始の9時から多くのライダーがコースイン。
トップライダーの走りを見るために、参加者以外にも多くのギャラリーがコースサイドで観戦し、レース終了間際まで声援を送った。
常設コースの中間池からスタートし、旧Bコースの細く細かいつづら折れから、晩夏に改修されたエキスパートライン、後半はDHシリーズでも採用されたルーツセクションというコースレイアウトで、多くのライダーがダブルクラウンフォークを装着したダウンヒルバイクで参戦するなか、ブルック・マクドナルドはフロント170mm、リア160mmストロークのエンデューロモデル「DREADNOUGHT」、ロイック・ブルーニーは発売されたばかりのフロント150mm、リア145mmストロークのトレイルバイク「S-WORKS STUMPJUMPER 15」での参戦となり、そのバイクでの走りにも注目が集まった。
井本はじめ、九島勇気、清水一輝といった国内トップライダーとのトレインで何本かコースを走行して徐々にタイムを削っていたが、終了間近に成長著しい幾田悠雅選手が大きくタイムを削ると、全員が一気にレースモードに。
僅かに競技時間を越えていたということで参考タイムとなってしまったものの、ロイック・ブルーニーが一気に10秒あまりの差を付けて格の違いを見せつけ、バイク、コースにアドバンテージのあった日本勢を驚かすばかりでなく、改めて2人のレッドブルアスリートへのリスペクトを集めることとなった。
嬉しいファンサービス
世界で活躍するレッドブルアスリートをひと目見ようと、富士見パノラマのゲレンデに設けられたスペシャライズドブール、フォービドゥンのブースには多くのファンが集まりレース開催中でありながら、気軽に記念撮影やサインに応える2人のファンを大事にしたサービスに、参加者ばかりでなく、観戦者にも大好評。終始2人の周りには人が集まっていたのが印象的だった。
さらに表彰式後に、じゃんけん大会で自らが身につけていたウェアやゴーグルなどをするなどのサプライズも行われた。
世界の走りを堪能
観戦者から2人の走りの感想を聞くと、飛んでいるように走行しており、バイクも安定していて音がしない。
難しいだろうと思うところで見ていても、何もなかったかのように駆け抜けていった。という声が多かった。
一緒に走行したライダーは、スピードが落ちないということ。難しい場所等も必要以上にスピードを殺さず、バイクが前に前にと進んでいく。
さらに最後の1本で決めなければいけないところで本気の走りができ、それをまとめられるというスキルを目にすることができたという。
国内のトップライダーも大きな刺激を受けたイベントとなり、realridemtb.jpとしても早くも来年のRed Bullイベントに期待したい。
主催:レッドブル・ジャパン株式会社
パートナー:SHIMANO、OAKLEY、DEFENDER、ROCKY MOUNTAIN、RESERVE、GOPRO、FORBIDDUN、SPECIALIZED